クリエイション・キッズ・ラボ 2020|枡をデザインしよう
2020.08.29 土
対象:小学生(1年生〜6年生)
定員:20名
参加費:2,000円(材料費)
「クリエイション・キッズ・ラボ2020」は、初めてオンラインでのワークショップを開催しました。
今回は、日本の伝統的な「枡」をテーマに、12名のこどもたちがデザインに挑戦。
岐阜県大垣市で、70年にわたり枡を作り続ける大橋量器の大橋博行さんと、グラフィックデザイナーとして活躍中の天宅正さんに講師を務めていただきました。
こどもたちは、それぞれ「誰が」「どんなふうに使ってほしい」のかを考えながら、思い思いに枡のデザインに取り組みました。
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「実際に枡を使ってみよう!」ということで、まずはオンライン飲み会からスタートです。枡に飲み物を入れて、みんなで乾杯。檜の良い香りがしますね。
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大橋さんから、枡の歴史や枡の使い方についてを学んだ後は、ワークシートを記入。ここで、「誰のため」に、「どんな使い方」の枡にしたいのかをそれぞれ考えます。
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枡のアイデアが決まったら、いよいよ本番、デザイン画の作成です。枡の四面に印刷するデザインを、黒いペンを使って描いていきます。
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デザイン画を描き終えたら、ここでちょっとブレイクタイム。飲み物を飲みながら、講師の大橋さんからは枡の生産工程の話を、天宅さんからはデザイナーの仕事をご紹介いただきました。
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「どんなデザイン画ができたかな?」ひとりひとり画面を通してデザイン画を発表しました。枡の専門家、デザイナーである講師のおふたりの視点から、デザインの講評をしていただきました。
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最後にみんなで記念撮影。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
初めてのオンラインワークショップは、参加者のみなさんと保護者のみなさんのご協力のおかげで、あっという間の90分間を楽しく和やかに開催することができました。
参加したこどもたちは、自宅など自分が普段過ごしている場所でリラックスしながらもデザイン作成に集中する様子が、画面から伝わってきました。
完成したデザイン画は、どれも思いのこもった力作で、この後、枡に印刷されてみなさんのお手元に届きます。
12月のクリエイションギャラリーG8の展覧会では、デザイン画と枡が展示されますので、ぜひご覧ください。
ワークショップのデザイン画より
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「たまきらんど」 よねだたまきさん(1年)
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「花にかこまれながら、くらすどうぶつたち」 戸水菩海さん(2年)
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「しゃしんたて」 武内みずいろさん(2年)
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「おもいでいれ」 武内みずうみさん(2年)
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「ハワイの海」 戸水海迦さん(4年)
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「ねこ・NEKO・ネコ」 安田まゆのさん(4年)
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「こぼれいくら」 丹野綾音さん(4年)
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「私の大好きな人」 曽根瑶生さん(4年)
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「かんせんよぼうのしりとり」 中山晴翔さん(4年)
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「カワウソ」 竹下裕果さん(5年)
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「水」 五箇歩さん(5年)
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「風神雷神」 小峰春虎さん(6年)
参加者アンケートより抜粋
・どんな時に使うか、使ったときどう思うかを考えながらデザインしたところが一番楽しかった。どうデザインすれば見えた時に楽しく思えるかを考えるのは少し難しかった。
・1日に3千個もますをつくっているのにおどろいた。ますを作るのにいろいろな作業を行っていることを知った。(ますを)ナナメから見た時一緒に見えるように考えた。
・むずかしかったことは、デザインを考えたところです。たのしかったことも、デザインを考えたところです。
・ますにいれたみずはおいしいです。絵をかいてたのしかったです。
・何色にしようか選ぶのが迷ったけど楽しかった。みんなで使えるデザインをがんばった。
保護者アンケートより抜粋
・オンラインでもクリエイティブなワークショップが可能なのだと今日参加してわかりました。これからもリアル/オンライン併用で様々なワークショップを開催してほしいです。
・初めてのワークショップで緊張しておしゃべりできない状態になっていましたが、作業中や先生のお話を聞いているときは楽しそうにしていました。ほめられて喜んでいました。家でリラックスしながら作業できる点はよかったです。
・画面越しだったけれど、やりとりがスムースで自然だった。子どもだけで混乱することもなく終えられた。日本の工芸品や伝統品に触れることのできる内容は嬉しい。枡での乾杯は楽しかったです!!
・デザインすることをわかりやすく学ばせていただきありがとうございます。「自分たちの思いや喜びを枡に込めてもらえることがうれしい」と言っていただき、大切に使いたいと強く思いました。
・毎年楽しみにしています。毎年継続してほしいです。
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1964年生まれ、岐阜県大垣市出身。日本IBMに6年勤務した後、1993年に大橋量器に入社。2005年に法人化を行い代表取締役となる。同時期に直営アンテナショップ「枡工房ますや」をオープン。新商品企画や海外進出等を積極的に展開し、メディアでも多数取り上げられる。地域ブランドの構築・認知拡大を目的とした「大垣ます生産者実行委員会」の委員長でもある。
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ワークショップでは、大橋量器で作られた枡を使用。
枡は国産の檜を使い、職人の手によってひとつひとつ仕上げられています。
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1978年兵庫県生まれ。天体合同会社代表。東京藝術大学デザイン科卒業。同大学院デザイン科修了。2005-16年ドラフト。2017-19年神戸市クリエイティブディレクター。桑沢デザイン研究所・天宅ゼミ担任。主な作品に、D-BROS「KUDAMEMO」、銀座ミツバチ「銀座 imogine!」「積善 GINZA」、今城純「Pastel wind」、SPACER「SPACER」ほか。JAGDA新人賞、東京ADC賞、ONESHOW bronze賞など受賞。
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天宅さんのデザインの仕事より
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